西谷信広公式ブログ

本を書いて改めて感じた、仕事をする上で大切な1つのこと

  • 2017.10.19
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なぜ本をだしたいと思ったのか?

「誰でもできるのに、1%の人しか実行していない仕事のコツ48」は、
色々な書店さんでそれなりに売れている。読んでくださった皆さんに
心から感謝をしている。

「まだまだ走って、頑張ってゆくべき私に力を与えてくださっています。
本当にありがとうござます。心から感謝します」

本を出版したいと思ったのは儲けたいからではない。
ましてや、有名になりたいわけでもない。
経験したことをシェアしたら少しは人の足しになるんじゃないか。
そう思ったからだ。

人のプラスになる。ここからすべてがきっとはじまるのではないか、と。

 

出版してみて感じた、“あること”とはなにか?

「ほんとに、世の中、メリット、デメリットだけじゃないよなあ」
これが出版して一番、感じたことである。

本の売れ行きは、人々の協力の上に成り立っている。
出版するまでは編集者の協力が。
書店に並べるには、出版社の営業の人たちの力が必要である。

家族、友人、知人で購入してくれた人たち。
家族や知り合いが本を書いたといえば、協力したいと思う人がいる。
一方で、「関係ないや」という人もいる。

本をだせたことで学んだし、感じたところがあったのは事実だ。

私のことはよく知らないが人づてに聞いたり、FB広告を見て購入した方も
いらっしゃる。

「これが友達の云っていた本か。頑張っているみたいだから協力するか」
という人や、「おもしろそうだから読むか」という人。
そして、「現場から培ったノウハウなら役に立つかな」と購入を決めた人もいる。

購入頂けないと足しになることもできない。誰かの将来の足しになるのが、
希望のわたしだ。

誰かのためになる、を実現する手立てが書籍であり、トレーニング(研修)であり、
コンサルティングである。

書籍を購入してくださった方々も、わたしがやりたいと考えていることの
サポ―トになっている事実に心より感謝したい。

出版を通じてわかったこととは?

小さな商社に勤めていた頃のこと。営業の部下、赤城(仮名)は英語が苦手だった。

当時の私は、自分で立ち上げた新規事業のおかげで毎日つねに午前様だった。
1日当たりの仕事量が膨大だったからだが、さすがに毎日はきついなーと
思っていた。

そんな中、海外パートナー企業との日々のやり取りを極力、赤城にやらせた。
英文として通じないところは直させた。

赤城の英語力アップ計画は、私の帰宅時間を朝4時にすることすらあった。
でも、英文チェックは1年以上やりつづけた。

赤城が成長すれば、

(1)私の社内での認知度があがる
(2)仕事を彼にもっとふれる(多少は楽になる)

といったメリットが私にはあったのだろう。

しかし、(1)、(2)を求めて英語の面倒をみたかといえば、答えはNOである。
シンプルに、赤城の足しになればということしか考えていなかった。

正しいことを正しくすれば、「プラスがあるなら、後からついてくる」
そう思うから、なにか行動するときに見返りは求めていない。

最近お互いに疎遠なのに本を買ってくれとは、虫がいいかなと思いつつも
連絡したやつがいる。彼は本を買い、知りあい関係に宣伝してくれた。
私をサポートしても別にメリットはないのに。正直、驚き、感謝した。

人をみる目はある程度あるとおもっていた。
しかし、気づきは沢山あるし、謙虚さを忘れないようにしないといけない。

本の発売は、改めて学びの場をもらったようなものだと思っている。

 

書籍が売れると、もっと多くの人にシェアできる

本が書店で売れる。すると追加注文が出版社に入る。
出版社でも在庫がなくなりそうだ、となってくると、第2回目の印刷にかかる。

これがいわゆる重版である。売れている証拠ということだ。

重版をかけるには、リアル店舗で売れるのが一番の近道だ。
新刊のほとんどは、まずリアル書店へ納入されると聞いた。

仮に、単行本が6,000部印刷され、全国のリアル書店1,000店に送られたら、
1店舗あたりの在庫は単純計算で6冊。決して多くない数だ。

つまり、3冊、4冊と売れると追加注文がはいりやすい。
結果的に重版へ進む可能性が高まるのだそうだ。
そして、より多くの方の足しになるチャンスをえらえる。

実は、出版社の足しにもなれるのである。それはどういうことか?

 

リスキー!!書籍の重版がなければ、出版社の儲けはない

書籍は読んでみないと自分にいい本か否か、わからない。
わりとあるのが、リアル店舗でまえがきを読んで、気にいったら購入という動き。
つまり、リアル店舗で手にとっていただくと、購入に繋がる可能性が増す。
リアル店舗で購入いただくと追加注文へつながりやすい。

出版しないと売れるか分からないのに6,000部とか印刷する。リスキーなことだ。
事実、重版がかからないと出版社は商業的に利益をあげられないそうである。

どんな商売もリスクはある。出版のリスクはせんじ詰めると読者任せな点である。

 

出版も、商売も同じ。利害だけの関係は続かない。ここは超重要です

色々な人の協力もあり、本はそこそこ売れている。
誰の協力もなければこうはいかない。
直接あったことのない人が、48のコツの中から実行していたら。
そう考えると、とてもうれしい。

メリットを求める、与えることがクローズアップされるようになって久しい。
Give and Take。
決して悪いことではない。必要なことである。

ただ、これだけだとつまらない。そして、続かない、人間関係は。

自利利他は仏教用語なのでご存知の方もいらっしゃると思う。
自利よりも、利他のほうが人生は豊かになると、出版を通じて改めて思った。

顧客の為に働くことも同じだ。自社利益よりもまず顧客の利益を考える。
相手の為に動く。だから相手はこちらのために動いてくれる。

忘れてはいけないことだ。出版を通じて、思いを新たにしたしだいである。

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