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人手不足は深刻といわれる。では、人材は足りているのか?

  • 2017.9.16
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人材は足りているのか?

人手不足という言葉が頻繁にメディアに取り上げられている。
ただ、人がいればいいわけではないのも事実である。

 

人手不足と人材不足の違い

お分かりの通り、人がたくさんいれば仕事が円滑にすすむわけではない。
例えば、新人ではない人が、営業の現場で頻繁に、同僚、先輩そして
上司に確認を取らないといけないなら、組織のリズムもテンポもずれてしまう。

効率もよくない。

慣れで仕事をする人は、自分のツボにはまれば仕事がすすむが、
想定外のことがおこるとなかなか対応できない場合がある。

営業は、顧客に信頼されるには即答が必要と考えてしまうことがある。
答えたことが間違っている
場合は、信用を失うことになりかねない。
慣れと実力を間違っていると引き起こしてしまいがちのことだ。

 

人手不足をチャンス変える

毎日、決まった時間に出社するための一連の動作はルーチン・ワークである。
なれているからさっさと進められる。

こんなことがあった。

雪で新幹線ダイヤが乱れた。
新幹線で大阪に向かっていた松原さん(仮名)は客先の会議に出席できない
ことを悟った。
客先上層部も出席する受注前の超重要会議なので、この会議に出ないという
選択肢はない、はずなのだが、出席できない。

ルーチンではないこの状況。あなたなら、どうするだろうか?

 

臨機応変なだけではない、正しい対応はなぜ出来るのか?

松原(仮名)さんはまず、大阪支店に連絡を取った。
メールに必要資料一連を添付して送信。
電話で状況を説明。大阪支店から会議に出席してもらい議事をとることを依頼。
そのうえで顧客へ連絡。
状況を説明し、議事録から返答すべき内容については、翌日午後3時までに
返答することを約束した。

状況及び松原さんの提案にお客さんは納得。
機転のきいた対応により松原さんは更に客先から認められ、受注にもつながった。

突然の事態に対応できる柔軟性と考える力が判断力をあたえる。
思考力をのばすには仮説思考が必要である。
しかし、根本的に必要なのはバックボーンを持つことである。土台をいまよりも
しっかりさせるからこそ、実務上のスキルの学びも飲みこみやすくなる。


メンタルスキルを自分の中に持つ。自らの考え方の根幹を
もつから、精神的に
余裕が生まれる。不安感にとらわれると明確な意見も出せなくなるものである。
まず、メンタルスキルが問題解決には必要なのである。

人手不足は深刻である。が、しかし、人材不足におちいらないようにするために、
メンタルスキルを社員に
高めてもらう。
その上ではじめて実践スキルのトレーニングをつむ。人材の能力がいま以上に
たかまれば、ルーチン以外への対応能力も高まる。


仕事をやり切る力をもった人の数を増やせるようになるのだ。

 

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