西谷信広公式ブログ

成功している上司は部下の期待を見事に裏切っている!

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a.業種:製造業
b.扱い商材・サービス:化学系商材
c.年齢・性別:36歳・男

西谷先生、こんにちは。

他の方へのアドバイスを読み、メンターとして対応してくださると感じました。

1年ほど前に昇進し、営業マネジャーをしています。部下は現在5名います。
上司になって気づいたら、部下とうまくコミュニケーションが取れていません。あまり会話もなく、弾みません。仕事はチームで行動することが多い為、このままではいけないと思い、困っています。

なんとか現状を打破し、関係改善をしたいのですが、どうすればいいのかが分からないのです。マネジャーになったからと言って態度が悪くなったようなこともない、とわたしは思っていますが、もしかすると気づいていないだけかもしれません。

このままだと、近い将来、チームも営業計画にも影響が出てくると思うのです。なんとか関係を改善し、しっかり進めたいと思います。やはり、コミュニケーションの問題なのかな、と思うのですが。

会話の仕方や、接し方など、アドバイスを頂ければ嬉しいです。

【A-1】
質問ありがとうございます。今回のお悩みはコミュニケーションに関しての質問だと言えます。

ビジネスコミュニケ―ション能力、チーム・コミュニケーション、リーダーシップ・コミュニケーションなど、色々なコミュニケーションがあります。
ここまで関係性が取りざたされるのは、それだけ時代が変化していて、多様性を認めるのがごく普通になっているからです。

部下との接し方。これは多くのマネジャーが難しさを感じるところです。マネジャーとしては相手を思って正しく伝えたことが、相手はまるで正確に受け取ってくれない。あるいは、頑固者だから言葉を選んで本人に気づかせるようにしたら、気づいたけど、「はっきり伝えないで遠回しだ」と陰口をたたかれることも。

はたまた、

部下から顧客先でのトラブルには先方の対応のまずさも影響したと聞いたにもかかわらず、顧客の話をよく聞いたら完ぺきに部下のミスだった。
顧客と部下の大きな温度差に
はさすがに驚かされます。

言い出せばきりがない位、本当にたくさんの逸話が思い起こされます。
それくらい、上司と部下の関係において、理解が違う、あるいは相互理解が足りていないところが多いものです。

今後のキャリアを考えても、部下との関係性は重要なテーマであり、悩みがあることは正しいと思います。

では、回答です。

《コミュニケーションの基本を知る》

まず、コミュニケーションの

根本を知りましょう。

会話と一口に言っても、そうそう簡単なものではないのです。ここをまずは理解しましょう。
なぜ簡単ではないのか?理由は、あまりに人間は全員、全ての面で違い過ぎるからです。

例を挙げると、生まれ、育った場所、両親の性格、年収、育つ中での経験、そこから得た人生観、人生哲学、性別、年齢、などなど。
本当にあまりに人は違い過ぎるのです。
あらゆる、ある種、要素の違う人間同士が会話をするわけです。

ところが、なんと!!我々は話し方、とか聞き方は学校では学びません。

字の書き方とかは学びますよね。でも、義務教育の過程を見ても、一切、会話と聞き方の授業なんてないですよね。
確かに、大学とかではコミュニケーションのクラスがあります。しかしこれも、最近の話で、前からあるか、と言われればそうではないのです。

わたしは何を言っているのか?

聞き方と話し方について、我々は素人である、ということなのです。家族、友人・知人、同僚、上司、部下などとの会話も、誤解を恐れず言えば、ある種、感覚でやっているだけなのです。

この前提を知った今、あなたはどう思いますか?

「簡単にコミュニケーションはできないな」と、思いませんか?適当に話をしてしてすべてがうまくいくことは無いのです。
簡単ではないのが、コミュニケーションなのです。
まずは、コミュニケーションがなぜ難しいのかを知ってください。

では、どんなコミュニケーションを心掛けたらいいのでしょうか?

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《部下と1対1で話をする》

関係がうまく行っていないとあなたは感じているから、何とかしたいということですよね。それなら、まずは一人一人と話をしてください。
そして、まず相手の意見を聞いてください。

内容としては;

・相手が仕事に期待すること

・相手があなたに期待すること

・チームでどうしたいのか

相手の話を聞く際は、傾聴を心掛けてください。そして理解を深めるうえで必要な点を質問してください。
理解をしたら、その理解を相手に伝えてください。次に、あなたからの話です。

内容としては;

・どのようなチームにしたいのか

・チームに期待すること

・部下に期待すること

これらを話してあげてください。
その際、皆さんとあなたの相互の関わりが今後の結果に関係している点、および、皆でチームとして前向きに取り組んでいきたい点を伝えてください。
なお、できれば1日のうちに全員と話をしたほうがいいでしょう。

例えば、1人と話をして、翌日に2人目となると、それまでに話が部下間で蔓延し、誤解なども生じかねません。
だから、できれば1日で部下全員と話をして欲しいのです。

なお、1人、1人、あなたの話が正しく理解されたか、確認をしてください。
やり方としては、相手に相手の言葉であなたの言った内容を話させることです。

理解していれば、あなたも納得する内容を話してくれます。

《部下と1対1で話す際の注意点》

以下が注意点です。

◆ 部下が仕事・あなたに期待することを聞くことは大切です。相手もちゃんと聞いてもらえたという意識を持つからです。しかし、だからと言って、相手の要望の通にやらないといけないわけではありません。ここは勘違いしないことです。

あなたは上司です。チームに責任があるのです。部下の要望をなんでもかんでも聞いていると、逆にチームがまとまらなくなります。

よって、部下からの期待を聞いたら、出来ること、できないこと、そして同意できる点、同意できない点をはっきりと伝える必要があります。
質問も出てくる可能性があります。
それにも誠実に、正直に答えます。

さあ、ここからは仕上げです!

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《全体と話す》

部下全員を集めてください。そして、全員からもらった要望事項を見せます。そのうえで、対応可否をここでも、理由と共にしっかり伝えてください。
そのうえで、あなたの向かう方向を提示します。なぜ、その方向成果を伝え、どのようにやるのか、説明します。

そのうえで、チームとして望むこと、期待することを明確に伝えてください。
なお、これらの内容はパワーポイントにして、プレゼンテーション形式で説明してあげるのがいいです。

質問には全て答えてください。正直に伝えることです。

締めとしてぜひ言ってほしい事。それは、皆と距離を感じていた点です。こちらに落ち度があったなら、その点は謝罪すると伝えてください。ここから改めて仕切り直して仕事をしようと伝えてください。

相手の意見を傾聴し、全体の意見をまとめ、あなたの意見を提示しました。あなたと部下の意見にはギャップがあるはずです。だからこそ、そのギャップの理由を、できることと、できないことを説明することで、伝えるわけです。

あなたの部下に対する姿勢は、ここまでやれば正直、十分以上です。あなたは上司であり、会社から部署を預かっています。あなたには全体の数字をあげる責務があります。

数字責任を果たす上で必要なことを部下にはやってもらわねばなりません。
これが業務命令というものですね。堅苦しい事をいう訳ではないのですが、組織である以上、各々が機能する必要があります。

機能させるのはあなたの責任でもあるのですが、部下にも責任はあるのです。
ですから、先に書いたように、部下の要望に対してできること、出来ないことをはっきりさせる必要があるのです。

部下の要望を全て否定していません。ちゃんと、できること、で話をしているのですから。

《部下間の意識レベルの違いも知る》

あなたは時間をかけて部下と向き合い、最終まとめも行いました。部下の立場も考えている点は普通であれば部下にも伝わります。

「新任マネジャーだけど、我々としっかり向き合っていこうとしている」

このように評価する人がいる一方で、「俺の要望を聞いてくれていない」と不満を持つ部下もいます。
でもね、これは仕方ないのです。

会社営利団体です。全員が満足する方向性など、存在しないのです。

部下にいい顔をして、好かれることに腐心するのは上司の仕事ではありません。
部下の将来を考え、方向がずれているようなら修正してあげる。部下のキャリア形成に必要な能力を伸ばせるようにチャンスを提供する。

上司は部下の友達ではありません。
上司の一番の仕事は部下の能力を高めることです。

《部下の成長を楽しむことに集中する》

部下が能力を伸ばせる場を提供すること。仕事の中身ですね。
また、各自の能力より少し高いレベルの仕事を割り当てていく。これもとても大切な能力開発です。

不満を持つ人間が万一、陰口を叩いても、その組織を構成する他の部下があなたの方向性を正しく理化しているのならば、陰口をたたく人間は淘汰されます。
つまり、辞めていくでしょう。

残念ですが、これは仕方ないのです。

自らの現状の能力、成績、仕事の精度。これらを本人が正確に理解していれば、そもそも、陰口など叩く暇もなく、一生懸命自分の為に仕事をするものです。
自らの成長を陰口より優先できない人にはあまり期待はできないのです。

あなたのチームをうまく機能させるには、内部で情報シェアするのは大切です。
しかし、そのことと、部下に融合してしまい、お友達のようになってしまうことは根本的に違うのです。

一人でも多くの部下に能力開発のチャンスを与えてください。
そして、一人でも多くの部下が仕事に面白さを見つけられるようにサポートしてください。

キャリアアップしていくマネージャーは決して部下に甘くしません。しかし、彼らの今後の人生を本当に考えています。
友人のような振る舞いはせずにいい意味で部下の期待を裏切るからこそ、結果をだす部下も増えていくのです。


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