西谷信広公式ブログ

正しい事を正しくやろう、と云うと難色を示される件

  • 2017.10.3
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正しいことを正しく、は難しいのか?

勤めていたころのこと。部下、同僚、顧客からよく言われたのが、

「正しいことを正しくおこなうのは、そうそうできないよ」というフレーズである。
人はそれぞれ違うから正しいことも違う、なんてことも言われた。

あなたができるからって皆ができる訳ではない、というのもよく聞くフレーズであった

政治家が選挙でいう言葉に、「有権者のために!!」というのがある。

しかし、あなたもご承知のとおり、これはあくまでも選挙の為であり、
正しい事を実行するとは言っていない。

でも、我々は政治家ではない。ビジネスパーソンだ。

 

なぜ最初から難しいと言うのか?

私事で恐縮だが、別に順風満帆に、何の問題もなくやってこれたわけではない。
「もうだめだな、これは」という事態になったこともある。
でも、諦めずにすんだのは、「やっていることは正しいのか」と自分を客観視するくせをつけたから

客観的に見たとき、本当に正しいのかを見る癖をつける。
そうすれば、正しいことをするのは、難しくはないのである。

 

目先の利益ではなく、会社の継続的な成長を考える

「これを認めると自社が損するからやめておこう」ではなく、「損をするが、間違いを正そう」と考え、実行することが大切だ
何か間違いがあったときのごまかしは、中長期で会社の利益と信頼も奪い去る。

なかなか正しいことが通らないと感じる人も多いだろう。

営業でも、「この製品能力では顧客満足は得られない。だから、製品の見直しをしてほしい」と言った意見がでる場合がある。
だが、コストの観点から見直しに、上層部が後ろ向きな場合もある。それでも、やはり顧客満足を得ることが将来の発展つながるのならば、
言わないといけないのである。

諦めたら、結果的に追認しているのとおなじなのである。

伝えるという行為は、とても尊いものなのである。

個人的な成長メリットもある。

  • 相手への訴求効果をかんがえるので、思考力が高まる
  • 説得力のあるはなしの組み立てができるようになる(経験を通じて)
  • 何が正しいか?を考えるくせがつくので、そこから自分の哲学がそだつ

会社が態度を改めないなら、ニュースを騒がせた(騒がせている)企業のようになる可能性が高い。
転籍、解雇など、色々よくないことも起こる。
ここで気づいても手遅れであるのは明らかだ。

でも、あなたは大丈夫だ。自ら考え、哲学を持ち、正しい事を正しくする人は、必ず欲しがる企業がある。
そうでないなら、企業文化は根絶やしになる。

正しいことを正しくやろう。保身を考える人よりも、はるかに明るい将来があるのだから。

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