西谷信広公式ブログ

一流の営業力:メンタルスキルとしての集中力。4つのポイント その2

  • 2017.9.13
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly
sales-focus-on-business

時間を制すれば無駄はほんとうに減る

前回は1.についてお話しをした。今回は2から4について。

  1. 人は時間の邪魔をするものである
  2. 自ら助くる者を助く
  3. 上には上の理屈あり
  4. 磨穿鉄硯(ませんてっけん)

お客さんからの連絡は携帯のみではない

携帯直電ばかりが顧客からの連絡ではない。会社にかかってくる場合もある。
携帯には出ずに社内で転送されてきたら、これは気まずい。「事務所に居たか」と、相手は思う。
では、どうやって会社へ掛かってくる電話を回避したらよいのか?

 

2.自ら助くる者を助く
社内の関係各位に電話のとりつぎはしないように周知徹底しよう。一斉配信でメールを送るのもいい。
また、電話が最初にかかる部署があるなら、「〇〇時までは取り次ぎをしないでください」とお願いしておけばいい。自らが周囲に協力をおねがいして、自分に助け船がでるようにしておく。

これで、お客さんの電話から解放され、今、やるべきことに集中できる。

さて、次も、下手なやり方は誤解を招きかねない相手。それは上司である。

 

3.上には上の理屈あり
上司は上司としての仕事がある。その時々に必要な情報を求めるのはよくあることである。職責上、ある種これはやむを得ない面がある。
あまりに頻繁に声をかける上司なら、あなたの集中時間はおおいに邪魔される。

上司の立場と理由は考えるべきだ。しかし一方で、集中は切らしたくない。
さて、どうしたらいいだろうか?

以下の方法を試して頂きたい。

  1. 上司に聞かれる前に報告を行う(これ、やらない人が実は非常に多い)
  2. 報告した上で何か他に無いか確認し、あれば説明する
  3. 履行した上で、例えば、「午後3時まではご報告したA社の件で資料作成に1点集中します」と伝える

ポイントは、報告をするときに、集中する仕事/作業についてしっかりつたえること。重要度を理解すれば、あなたの集中時間はおおいに尊重されるだろう。

報告もコミュニケーションの一環である。上司は仕事の重要度をよく理解している。だから上司なのである。

 

4.磨穿鉄硯(ませんてっけん)
磨穿鉄硯とはたゆまない努力を学問に重ねていくことだが、仕事も同じであることはお分かりの通りだ。
前を向いて一生懸命に進もうとする姿勢が良い結果をもたらす。なぜなら、顧客にコミットしているからだ。

時間内に集中して仕事を完成したいなら、部屋にこもってしまうのもいい。会議室を占有してしまうのだ。許す風土のある会社なら、是非とも実行いただきたい。
また、企業には是非、会議室にこもって仕事をすることを許可いただきたい。

部屋にこもって、集中しきって作成した資料・見積もりなどなどが、10億円を超える受注に結びついたことがある。
お察しのとおり、資料だけで受注はできない。しかし、高い精度の資料が顧客にアピールしたのも事実なのである。

 

自分のリズム感で集中すれば、前に進んでいる実感も持ちやすい。
心に余裕が生まれる。
次の段取り、顧客の要求にたいする回答など、考えをめぐらすことも可能となる。

また、休憩も自らの意思で挟むから、テンポがみだれない。だから、休憩後は集中しやすい。4つの方法を実践していただき、時々にあったものを選定していただければ幸いである。

次回は3つめのメンタルスキルとして、執着力についてお伝えしたい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

ピックアップ記事

  1. 「社会性報復」中国で激増する不特定多数を狙った暴力事件は社会に対する報復だと多くの中国人が考...
  2. 米大統領選は接戦予想に反し、トランプ氏が圧勝。
  3. 国内生保10社が下期のドル円為替レートの見通しを発表し、140円程度を見込んでいるそうです。