西谷信広公式ブログ

メンタルスキルの確立は、営業を大きく育てる可能性を秘めている

  • 2017.9.14
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3S: 瞬発力、集中力、そして執着力は飛躍に必要なビジネススキルだ

今回は3つ目の執着力である。ビジネスマンとしての成功を強烈に引きつける力といえる。

 

執着力は仕事をする上で必須のメンタル力

お分かりの通り、執着するとは諦めないで考えつづけ、やり続けることである。なんでもそうなのだが、途中で投げればそれですべては終わりなのだ。

松下幸之助も自著、『人を活かす経営(PHP研究所)』の中で語っているが、諦めれば失敗であり、成功するまでやり続ければ成功するのだ。

最後まで諦めずにやりきる力が、成功には必須だということである。簡単か?と問われれば、確かに簡単ですよ、とは言い辛い。嘘はつきたくない。ただ、あきらめないことでの学びは本当におおきい。すべては自分のため。給料をふやすためにも、諦めない力は必要である点を強調させていただきたい。

 

十分条件と必要条件

十分条件とは、やれることはやった、という考え方である。
必要条件とは、やることはやったがまだやれることはあるという考え方である。
営業活動を考えてみると、十分条件を満たすのは営業活動としては当たり前と言える。

「出来る事はやったからこれでいい」、という人がいる。
そこで、質問を重ねてゆくと、まだできることありますね、となる場合が多い。

大切なことは、出来ることをやって満足しないこと。
やることをやって納得してしまうと、製品やサービスに余程の差が無い限り、
競合他社と同じ土俵に居るだけとなるのだから。

圧倒的なふかぼりに基づく活動をして必要条件を満たすと、自分で思う以上に競合との差は開く。
なぜなら、「もっと確実性を上げるためにできることはないか」と探してでも実行する人は少ないからです。
大げさではなく、あなただけが必要条件を満たしている場合もあり、そんなときは一気に仕事はあなたのものとなるのである。

 

必要条件を満たすと顧客からの信頼は高まる

とある製造メーカーへの部品導入を進めていた、営業職の坂本さん(仮名)から、「これ以上やる事はありませんから、あとは様子をみます」と報告を受けたことがある。非常に前向きな人物で、信頼もしていた。

しかし、あえて彼に詳細を踏み込んで聞いてみた。2人で話し合った結果、まだできることがあるとの結論に到達。早速、我々は追加の策を実行にうつした。

競合他社よりも突っ込んで顧客の問題解決に関わったことで、受注が一気に近づいたことを覚えている。

 

必要条件を実行すると得られるものとは?

坂本さんが正しかったのは、報告をしっかりしていたことだ。
だから、方向修正も出来たのである。
時間を重ねて得られる経験を突然増やすことはできない。
しかし、いい経験は詰めるのである。
相談し、実行すべきはすぐに進めた坂本さんの謙虚さが信頼を生んだから、
受注を引き寄せたといえる。

考え続けると必ず追加のアイデアは生まれる。
Quantum leap (発想が飛ぶ)が起きる経験をする様になるのである。
一人で考えるより同僚と考えたければお願いすればいい。

出てきたアイデアはちょっとずれているかもしれない。
でも、気にする必要はまったくない。履行する前に上司と話せば未然に防げるのだから。
何よりも大切なのは、
『お客さんの立場に立ち、何ができるかを必死に考える』
ことなのだ。

考える力は継続すればぐんぐん伸びる。
執着力を発揮すると成果も安定するのだが、
それはなぜなのだろう?

 

お客さんが何を求めているのかを理解する

どうしたら購入していただけるか、という売るがわの視点で考えがちだ。
だが、
執着力をもって顧客と向き合うと、どうしたら貢献できるかに変化する。
それは、考え続けることでお客さんに焦点をしぼっていくからだ。
だからこそ、追加で色々と提案ができる。
必要条件を満たすベクトルに近づくから、受注も安定していくのだ。

 

心構えは、小手先のスキルを凌駕する

数回に分けて、簡単であるが3つのメンタルスキルをお伝えさせて頂いた。

  • 瞬発力
  • 集中力
  • 執着力

私は頭文字を取って勝手に3Sと名付け、20代のころから意識して使っている。

瞬発力がなければリズムに乗れない。テンポを乱しタイミングを逸してしまう。

集中力はリズミカルに仕事をすると維持される。
リズムを持って集中すれば、「ここまででいいや」とはならなくなる。
ついつい、やっぱり、「何かさらにできないかな」と考えてしまう。
執着力でやり切るようになる。

 

まずはやってみること。今日出来たら明日もやってみる。そして翌日も。
この繰り返しで仕事の質、安定感が大きく変わり、周囲からの信頼感を勝ち得る様になる。
結果を安定的に出す人は認められ、当然、給料にも反映される。
出世する意思があるなら、視野に入ってくるのである。

3Sを実行しつづけ、プロ意識を高め、給料をふやしていただければと
切に願うしだいである。

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